開幕に向け手応えを掴んでテストを終える
San-Ei Gen with B-Max(チーム代表 宮田雅史)は、2 月 21~22 日、鈴鹿サーキットで行われた、スーパーフォーミュラ選手権合同テストに参加しました。
今シーズンのスタートとなる2日間のテストは、参戦チーム、ドライバーが一同に会し、本番さながらのセッションが展開されました。天候が不安定な難しいコンディションでしたが、木村選手は初ドライブとなったSan-Ei GenブルーのSF23で順調に走行を重ね、開幕に向け確かな手応えを掴んでテストを終了しました。
■1日目(走行時間:10:45〜12:45 / 15:05〜16:35)
小雨の降るなか始まったセッションは、開始直後から濡れた路面に足をすくわれコースアウトする車両が続出。その度に走行が中断されましたが、木村選手は初のウェットコンディションのなか、クルマを理解することに主眼を置いて慎重に走行を重ねました。
午後のセッションでは、雨が強くなる場面もありましたが、木村選手は安定した走行を見せ、予定されたプログラムをこなして走行を終えました。
ドライバー | Session1タイム(順位) | Session2タイム(順位) | |
50号車 | 木村偉織 | 1分56秒938(19/21) | 1分57秒231(16/21) |
- 天候:雨、コース:ウェット、気温:14℃(Ses.1)/14℃(Ses.2)、路面温度:14℃(Ses.1)/14℃(Ses.2)
■2日目(走行時間:10:45〜12:45 / 14:30〜17:00)
雨は止んだものの前日からの雨でコースはウェット。路面が乾くまでは各チームとも様子見を続け、木村選手も本格的に走り出したのはドライタイヤでの走行が可能となった残り40分を切ってからでした。この日最初のセッションでは、一度アタックをして1分38秒台をマークした後は、淡々とセットアップを進めました。午後のセッションは、今回のテストで初めてオールドライとなり、木村選手は前半に1分38秒047をマークした後は、3〜4周毎にピットインを繰り返しながらセットアップを進めました。そして、残り7分を切って各チームの動きが慌ただしくなると、木村選手も最後のアタックに臨み、2日間のベストタイムとなる1分37秒170をマークして、2日間のテストを締めくくりました。
ドライバー | Session3タイム(順位) | Session4タイム(順位) | |
50号車 | 木村偉織 | 1分38秒828(15/21) | 1分37秒170(11/21) |
- 天候:曇り、コース:ウェット→ドライ、気温:10℃(am)/11℃(pm)、路面温度:11℃(am)/11℃(pm)
天候には恵まれませんでしたが、ウエットからドライへと変化するコンディションのなかで、木村選手は終始安定した走行を見せました。車両トラブルもなく、トータル125周と参加選手のなかで最も多く周回を重ねました。最後のアタックも上手くまとめ、ドライバーとチームにとって非常に有意義なテストとなりました。
■チーム監督 本山 哲コメント
チームにとってもドライバーにとっても非常に良いテストになりました。偉織選手は2日間大きなミスもなく走り切りましたし、最後のアタックでは現状ベストであると同時に、スーパーフォーミュラの高レベルのスピード領域を感じられたと思います。今シーズンを戦う上で確実な一歩を踏み出すことができ楽しみです。応援よろしくお願いします。
■チーフエンジニア 宮田雅史コメント
ウェットもドライも試すことができ、周回も重ねることができました。ドライバーのポテンシャルも確認できましたし、良いテストでした。
今回は、共通化されたダンパーのセットアップを中心に進めましたが、予定したプログラムはこなすことができましたので、あとはテストで得たデータを解析して、開幕戦に向け準備するだけです。
■ドライバー 木村偉織選手コメント
さまざまなコンディションで走ることができ、充実したテストでした。初めてのウェットでは課題の洗い出しができましたし、ドライでは昨年末のテストで課題となっていたことの改善方向を見出すことができました。まだタイム的にはトップと差がありますが、大きなミスもなく終えることができ、確実に一歩前進できたと感じています。開幕戦に向けて非常にポジティブな気分です。