悪い流れを断ち切ったもののポイント獲得はならず
B-Max Racing Team(SFチーム代表 宮田雅史)は、8月20~21日、モビリティリゾートもてぎで行われた全日本スーパーフォーミュラ選手権第7、8戦に参戦し、2レースとも完走を果たしました。
シリーズも終盤に入りましたが、ここまで優勝した鈴鹿戦を除くとポイントを獲得できたのは1戦のみ。特にここ2戦はリタイアが続いているため、まずは完走し着実にポイントを積み上げることを目標に臨みました。
結果は、第7戦11位、第8戦11位と、必ずしも目指すリザルトではありませんでしたが、連続リタイアの悪い流れは断ち切ることができたと思います。
残るは鈴鹿大会の2連戦のみです。ゲンの良い鈴鹿で、シーズンの締めくくりに相応しいレースができるよう万全の態勢で臨みます。
■第7戦(8月20日(土)決勝:午後2時30分~37周)
金曜日のフリー走行では思うような結果が得られず、マシンをアジャストして臨んだ予選Q1(Aグループ)では、松下選手は他車より早いタイミングでアタックを行い、4位でQ1突破を果たしました。Q2では思ったようにタイムが伸びず、8番グリッドからのスタートとなりました。
決勝は、スタート直前に降り出した雨のため、セーフティカー先導によるローリングスタートになり、松下選手が得意とするスタートダッシュのチャンスを失ってしまいました。序盤、ヘアピンでコースオフし順位を落としてしまいますが、諦めずにしぶとく走り11位でフィニッシュしました。
ドライバー | セッション | タイム/順位 | ||
50号車 | 松下信治 | 予選 | Q1(順位) | 1分31秒328(4/10) |
Q2(順位) | 1分31秒033(8/12) | |||
決勝 | 順位 | 11位 | ||
ベストタイム | 1分51秒617(14/20) |
- 予選 天候:晴れ、コース:ドライ、気温:28.5度、路面温度:36.2度
- 決勝 天候:雨、コース:ウェット、気温:28.0度、路面温度:28.7度
■第8戦(8月21日(日)決勝:午後2時30分~37周)
夜半の雨でコースコンディションはあまり良いとはいえない状況のなか行われた予選。松下選手はQ1(Aグループ)を3位でクリアしQ2に臨みました。マシンの感触は良かったものの、コンマ1秒に6台がひしめくなか、僅かの差で11番グリッドとなりました。
決勝は、スタートで大きく順位を上げることは叶わず、集団のなかでのレースとなったため、タイヤ交換の許される10周目にいち早くピットイン。そこから追い上げる作戦を取りましたが、思うようにペースが上がらずにゴールまで我慢のレースを強いられ、11位でチェッカーを受けました。
ドライバー | セッション | タイム/順位 | ||
50号車 | 松下信治 | 予選 | Q1(順位) | 1分31秒239( 3/11) |
Q2(順位) | 1分30秒756(11/12) | |||
決勝 | 順位 | 11位 | ||
ベストタイム | 1分35秒454(19/21) |
- 予選 天候:晴れ、コース:ドライ、気温:29.5度、路面温度:33.0度
- 決勝 天候:晴れ、コース:ドライ、気温:33.0度、路面温度:46.0度
■チーム監督 本山 哲コメント
第7戦はウェットレースとなり、チーム、ドライバーとしてもチャンスでした。良いスタートでトップ6も見えていたところでコースアウトしてしまい、ポイント獲得のチャンスを失ってしまいました。
ドライコンディションの第8戦では、オーバーテイクが難しいもてぎのコース特性のなかで、チームのピット作業も素晴らしく、ドライバーもきちんと仕事をしてくれましたが、ポジションアップは果たせず11位というリザルトでした。
今回の結果はしっかり受け止め、鈴鹿ではベスト6に入れるよう改善して臨みます。苦しい中でもポイントを獲得できる強いチームになりたいと思います。
■チーフエンジニア 田坂泰啓コメント
2日間を通してあまり上手くはいかなかったという感じです。SUGO、富士の流れから、もてぎで想定されるセッティングを施しましたが、それが少し合わなかったので、昨年のセッティングをベースに進めました。
予選ではドライバーのフィーリングは悪くないのですが、それがタイムに反映されないという状況でした。課題はいくつか想定できていますので、鈴鹿ではもう一度データを整理して立て直そうと思います。
■ドライバー 松下信治選手コメント
第7戦は、予選はまぁまぁ良かったのですが、決勝は雨のなかペースが上がりませんでした。その原因は突き止めましたので次の雨は大丈夫です。第8戦の予選はクルマも決まって感触も良かったのですが、コンマ1秒の差で5ポジション下がってしまい、そこを詰められなかったことが我々の甘さ、課題だと感じています。決勝は最後までペースを上げることができずに終わってしまったという感じです。
シーズン最後となる鈴鹿2連戦は、不振続きの悪い流れを払拭するレースをお見せしたいと思います。