上位進出を狙ったレース序盤、突然のトラブルでリタイア
B-Max Racing Team(SFチーム代表 宮田雅史)は、6月18~19日、スポーツランドSUGOで行われた全日本スーパーフォーミュラ選手権第5戦に参戦しましたが、決勝レース序盤でブレーキ系統のトラブルからクラッシュし、戦わずしてレースを終えてしまいました。
レースウィークに梅雨入りしたとは思えない好天に恵まれたSUGO戦。松下選手は予選Q1を突破し最低限の目標はクリアしましたが、納得できる結果ではありませんでした。クルマをアジャストして臨んだ決勝は、好感触を得ていただけに残念な結果になりましたが、切り替えて開幕大会のリベンジ戦となる富士大会に臨みます。
■予選(18日(土)Q1:午後2時10分~10分間/Q2:午後2時45分~7分間)
予選日、レースウィークの走りはじめとなる午前中のフリー走行では9位とまずまずの位置でしたが、納得のできるレベルにはなく、セッティングを変更して予選に臨みました。
予選Q1 Aグループの開始早々にカモシカがコースを横切るという珍しいアクシデントで中断。仕切り直しとなった予選では、終盤に各車がタイムアタックするなか、松下選手はトップから0.4秒遅れの1分05秒552で6位とギリギリながらもQ1を通過しました。
Q2は上位陣が1分04秒台に入れるなか、松下選手も渾身のアタックを試みますが、クルマのバランスが万全ではなく、大幅にタイムアップすることは叶いませんでした。
ドライバー | セッション | タイム/順位 | ||
50号車 | 松下信治 | 予選 | Q1(順位) | 1分05秒552( 6/10) |
Q2(順位) | 1分05秒248(10/12) |
- 天候:晴れ、コース:ドライ、気温:29.2度、路面温度:45.1度
■決勝(19日(日)午後2時30分~49周)
決勝日は朝から真夏のような天候となりました。松下選手は予選Q1で他車への妨害行為があったとして2グリッド降格の12番グリッドからのスタートとなりました。
松下選手は得意のスタートで3台を抜き9位までポジションアップしますが、スタート直後の1コーナーで山下選手がスピン、ストップしたため、セーフティカーが導入されました。
7周が終了したところでリスタートとなり、松下選手は前を行く牧野選手のアウト側から抜きにかかりました。しかし、その瞬間コントロールを失い1コーナーアウト側のバリアにクラッシュ。ここでレースを終えました。
クラッシュの原因ですが、戻ってきたマシンにメカニカル的な要因は無かったことから、SCラン中のブレーキフルードの沸騰によるフロントブレーキのペーパーロックだと思われ、現在チームで調査中です。
レースはセーフティカー導入などがあり、70分(49周)のタイムレースとなりましたが、サッシャ・フェネストラズ選手がスーパーフォーミュラ初優勝を飾りました。
ドライバー | セッション | タイム/順位 | Point(累計) | ||
50号車 | 松下信治 | 決勝 | 順位 | リタイア | 0(21) |
ベストタイム | ————– |
- 天候:晴れ、コース:ドライ、気温:30.7度、路面温度:45.7度
■チーム監督 本山 哲コメント
12番手からのスタートでしたが、決勝は6位以内を目指していました。この週末は出だしから決して良いとは言えませんでしたが、チームとしてポイント圏内でフィニッシュする力はありますので、粘り強く走って次に繋げようという思いでした。突然のトラブルでしたが、こういうことが起きるのもレースですから仕方ないと思います。気持ちを切り替えて次戦に向け頑張ります。
■チーフエンジニア 田坂泰啓コメント
土曜日の走り始めからやや苦戦していました。予選も満足できる状態ではなかったですね。ただ、決勝前のウォームアップ走行では戦えるレベルにまできていましたので、良いレースができそうだと楽しみにしていました。それだけに残念な結果でした。
■ドライバー 松下信治選手コメント
スタートは決まって9位まで上がり、リスタートでは8位に上がりましたが、その途端にブレーキが効かない状態になりクラッシュ、リタイアになってしまいました。クルマは決勝では良い感触でしたので、走り続けていれば順位を上げることができたと思います。それだけに残念ですね。鈴鹿以降、流れが悪いのでクルマをしっかり直して、富士で頑張りたいと思います。