雨のスプリングトレーニングを好感触で終える
HFDP with B-Max Racing Team(チーム代表 宮田雅史)は、開幕を約1か月後に控えた3月25日、富士スピードウェイで行われたFIA-F4スプリングトレーニング(合同テスト)に参加し、野村勇斗選手、洞地遼大選手ともに好感触を掴んで走行を終えました。
春の不安定な天候に見舞われたトレーニング当日。前日から降り続いた雨でコースはウェット。走行中も雨が絶え間なく降り続くコンディションとなりました。今シーズンからクラス分けが明確になり、総合を争うチャンピオンクラスには24台が出走しました。
■セッション1(午後1時〜3時30分)
HFDPドライバーとして2年目の野村選手は、走行開始から積極的に周回を重ね、常にトップ3の位置をキープ。走行開始50分には2分00秒台を連続してマークしトップに躍り出ると、さらに2分00秒414までタイムを縮めました。
一方、洞地選手は、路面の状況を探りながら周回を重ね、徐々にタイムアップ。終盤に2分01秒028で3番手まで上がると、終了間際にトップタイムとなる2分00秒056をマークして、野村選手とともに1、2番手でセッションを終えました。
■セッション2(午後4時30分〜5時)
当初、スタート練習の時間として予定されていた30分間は、雨のため走行時間に変更されました。このセッションでも雨は降り続きましたが、野村選手、洞地選手はともに安定して好タイムをマークし、2、3番手と好位置でトレーニングを締めくくりました。
ドライバー | Ses.1ベストタイム(順位) | Ses.2ベストタイム(順位) | |
50号車 | 野村 勇斗 | 2分00秒414( 2/24) | 2分00秒851( 2/24) |
51号車 | 洞地 遼大 | 2分00秒056( 1/24) | 2分00秒964( 3/24) |
- 天候:雨、コース:ウェット、気温:11℃(Ses.1)/12℃(Ses.2)、路面温度:11℃(Ses.1)/12℃(Ses.2)
■チーム監督 武藤英紀コメント
雨だったので正確なポジションは分かりませんが、二人ともドライバーのポテンシャルとして上位にいることは確認できました。攻めながらも、アクシデントなく終えたのは良かったと思います。2台で異なるセッティングを試して、方向性を探ってみましたが、良いセットが見つかりつつあります。あとはこれまでの走行で、ドライでのパフォーマンスがもう一歩ですので、それを上げることが必要ですね
■50号車ドライバー 野村勇斗選手コメント
慎重に走り始めましたが、最初からフィーリングが良かったので、序盤からタイムを詰めていきました。途中セッティングを大きく変えたりして、いろいろ試すことができたので、テストとしては非常に良かったと思います。ただ、ラップをまとめるという点においては、課題が残りました。データを見ると、セクターごとにベストな走りを繋いでいけば、まだまだタイムアップできたはずです。そこが悔しいですね。
■51号車ドライバー 洞池遼大選手コメント
先日のドライでのテストは満足いくものではありませんでしたが、今日の雨でのパフォーマンスは良かったと思います。なかなか1周うまくまとめることができませんでしたが、武藤監督や村井エンジニアのアドバイスもあって、(セクション1の)最後は良いラップを刻むことができました。走行を重ねるにつれ、新しい車両にも慣れてきましたし、今回のテストでウェットコンディションにはかなり自信を持つことができました。