野村選手が今季3勝目を飾り、ランキングトップに
HFDP with B-Max Racing Team(チーム代表 宮田雅史)は、10月20日にオートポリスで行われたFIA-F4選手権(チャンピオンクラス)第12戦に参戦し、野村勇斗選手がポールポジションから優勝し、ランキングでもトップに立ちました。洞地遼大選手は4位フィニッシュを果たし、4戦を残してランキング1、2位の座を守っています。
前回のSUGO大会と同様に、今大会も悪天候に見舞われ、土曜日は予定がすべてキャンセルとなってしまいました。これにより、第11戦は中止となり、天候の回復した日曜日に第12戦のみが行われました。
■第12戦予選(決勝グリッドの決定)
土曜日に予選が行われなかったことで、金曜日の練習走行のタイムにより決勝グリッドが決定されることになりました。木、金曜日の練習走行では、野村選手が好調で、両日ともトップタイムをマーク。洞地選手は、木曜日6番手とやや出遅れた感がありましたが、金曜日にはクルマもドライビングも修正して3番手につけました。
調子が良かっただけに、予選を走りたかったという思いはありますが、野村選手がポールポジション、洞地選手が3番手と、悪天候に苦しんだSUGO大会から挽回を図るには、十分な好位置からのスタートとなりました。
ドライバー | 10/18練習走行タイム(順位) | ||
50号車 | 野村 勇斗 | 1分52秒897( 1/18) | 予選が中止となったため、10/18の練習走行タイムで順位を決定 |
51号車 | 洞地 遼大 | 1分53秒128( 3/18) |
- 天候:晴れ、コース:ドライ、気温:23℃、路面温度:25℃
■第12戦決勝(10月20日(日)午前9時25分〜13周)
コースが乾ききっていなかったため、セーフティカー(SC)の先導でレースがスタート。3周終了時にSCランが解除されました。先頭の野村選手はトップを守り、レースをリードしましたが、3位の洞地選手は5周目のジェットコースターストレート先の右コーナーで膨らんでしまい、4位にドロップしてしまいました。
6周目以降、野村選手は2位の佐野選手にプレッシャーをかけ続けられますが、「ミスさえしなければ抜かれることはない」と冷静に対応し、13周を走りきって今季3勝目のチェッカーを受けました。洞地選手は、最後まで3位の新原選手を追いましたが、前に出ることは叶わず4位でフィニッシュしました。
ドライバー | 決勝順位 | ベストタイム(順位) | Point(累計) | |
50号車 | 野村 勇斗 | 1位 | 1分52秒183( 1/19) | 25(118) |
51号車 | 洞地 遼大 | 4位 | 1分52秒605( 3/19) | 12(107) |
- 天候:曇り、コース:ウェット、気温:11℃、路面温度:13℃
今大会を終えて、野村選手はシリーズポイントを118pと伸ばし、洞地選手(107p)を逆転してランキングトップに躍り出ました。チームランキングは141pで、2位(100p)を大きく引き離しています。
■チーム監督 武藤英紀コメント
天候が目まぐるしく変わり、難しいコンディションの週末になりましたが、野村選手は練習走行から好調で、レースもポールから手堅く優勝できました。洞地選手はミスがありましたが、これも経験ですし、4位で留まることができたので、チームとしてはSUGO大会で離れかけた流れを引き戻すことができたと思います。
残りは4戦になりましたが、野村選手は常に安定していますし、洞地選手は少し波がありますが速さに磨きがかかってきていますので、競り合いながら成長してほしいと思います。特に最終大会となるホームコースの鈴鹿では、二人の勝負を楽しみにしています。
■50号車ドライバー 野村勇斗選手コメント
朝は霧が出ていましたが、レースが開催されて良かったです。今週は調子が良かったので、できればもう1レース走りたかったという思いはありますが、今日の1戦に集中して結果を出すことができ、内容も2位が迫るなかで冷静にコントロールすることができました。
この優勝で、前回のSUGOで沈んでしまった波を戻すことができたのは、大きかったと思います。とはいえ、上位の選手の速さは拮抗していますので、気を抜くことなく、次のもてぎ大会に向けてしっかり準備して、残り4戦全勝したいと思います。
■51号車ドライバー 洞池遼大選手コメント
練習走行では調子は上向きでしたが、今日は急に温度が下がったので、そのコンディションにクルマを合わせきれずに、ペースを上げることができませんでした。ジェットコースター先でのミスは、クルマなりの走りをすべきところを、アジャストしきれずにオーバーランしてしまったという感じです。
ランキングは2位になりましたが、もてぎではポイントで離されないように粘って、最後の鈴鹿は野村選手との一騎討ちに持ち込み、逆転でチャンピオンを手にしたいと思います。