DRAGON選手が開幕戦を制する、第2戦は出走を見合わせ
B-Max Racing Team(チーム総代表 組田龍司)は、5月3〜4日に富士スピードウェイで行われたFIA-F4選手権(インディペンデントクラス)第1、2戦に参戦し、DRAGON選手が第1戦でポール・トゥ・ウィンを飾りました。第2戦は多発するエンジントラブルへの対応として、安全を優先し出走を見合わせる判断をしました。
独立したクラスとして地方選手権が懸けられることとなったインディペンデントクラスの記念すべき開幕戦となった今大会。今田選手は海外出張のため欠場となり、DRAGON選手のみが参戦しました。
■予選(5月3日(金・祝)午前8時20分〜8時40分)
DRAGON選手を含めた3人による、ポールポジションの争奪戦が序盤から繰り広げられました。この戦いは予選後半になってさらに激化。DRAGON選手が1分47秒196をマークすると、IKARI選手が1分47秒164と僅かに更新。さらに、仲尾恵史選手が1分47秒041をマークするという状況が続きました。そして、DRAGON選手が最後のアタックで1分46秒963とトップに立ち、1分46秒978で追いすがる仲尾選手を振り切って、開幕戦のポールを奪いました。
ドライバー | 第1戦予選Bestタイム(順位) | 第2戦予選2ndタイム(順位) | |
30号車 | DRAGON | 1分46秒693( 1/12) | 1分47秒087( 2/12) |
- 天候:晴れ、コース:ドライ、気温:14℃、路面温度:16℃
■第1戦決勝(5月3日(金・祝)午後12時15分〜14周)
ポールポジションから好スタートを決めたDRAGON選手は、序盤で逃げ切ろうとハイペースで周回を重ね、3周目には早くも2位仲尾選手に1秒のマージンを築きました。次の周には、このレースのファステストラップとなる1分47秒470をマークし、6周終了時には安全圏となる3秒まで差を広げました。
8周目にセーフティカーが導入され、2位との差はリセットされてしまいますが、DRAGON選手はリスタートを決めると、そのまま逃げ切って、記念すべきインディペンデントクラス創設の最初のレースで優勝を飾りました。
ドライバー | 第1戦決勝順位 | ベストタイム(順位) | |
30号車 | DRAGON | 1位 | 1分47秒470( 1/12) |
- 天候:晴れ、コース:ドライ、気温:23℃、路面温度:42℃
■30号車ドライバー DRAGON選手コメント
ストレート重視にしたライバル勢のセッティングと異なり、コーナー重視にしたことが勝因と思います。決勝でのタイヤの消耗が気にはなりましたが、練習走行でユーズドタイヤでのペースが良かったので自信はありました。
スタートからハイペースで飛ばし、前半でスリップストリームに入られないところまで逃げるという作戦でした。セーフティカーランで予定どおりにはいきませんでしたが、リスタートでは1コーナーさえ抑えれば、また差を開くことはできると思っていました。ほぼ完璧なレースでした。
第2戦決勝(5月4日)の出走見合わせについて レースウィークに入り、今シーズンから搭載されている新エンジンに原因不明のトラブルが頻発していました。そこで、第1戦終了後にシリーズを運営するGTアソシエイション(GTA)と参加者が、対応について話し合いを持ちました。 GTA側はトラブルの一因と考えられるエンジン内部の温度上昇を抑えるため、上限回転数を下げ、空燃比を下げる(燃料を濃くする)対策を施したうえで、レースを開催するという方針を打ち出しました。 しかし、チームとしては、混戦のなかで失速した場合、重大なアクシデントが起こる可能性は否定できず、まして高速の富士では大きな事故に繋がるリスクが高いと判断。ドライバーの安全を最優先して、自主的にレースへの出走を見合わせることにしました。 |