マカオGPに参戦
全日本F3選手権(Nクラス)のチャンピオン獲得により実現したのが、当時組田が目標としていたマカオGP参戦である。2017年の参加ドライバー中最高齢の49歳ではあったが、組田は年齢を感じさせない果敢な走りを見せた。しかし、世界屈指の難コースはそう簡単に攻略できるはずもなく、予選でクラッシュを演じるという洗礼を受けた。
翌年もマカオGPに参加が許された組田は、手堅く完走狙いに切り替え、見事18位というリザルトを残した。「人生で最も記憶に残る出来事。できることならもう一度チャレンジしたい」と、組田のマカオGPに対する想いは熱い。
原動力はフォーミュラ愛
組田は、2018年からは全日本F3選手権のオーバーオールクラス、2020年からは新設されたSFライツとFRJに参戦し、マスタークラスのトップコンテンダーとしての地位を確実なものにしてきた。それは50代の今も現在進行形である。
「フォーミュラに乗り始めたらもうハコ(ツーリングカー)には興味がなくなり、とにかくフォーミュラに乗りたくて、アマチュアが乗れる一番上のF3まで行ったという感じです」と笑う組田だが、参戦を継続するための努力も怠らない。
多忙ななかにあっても、週5日、毎日2時間のトレーニングは欠かさないという。54歳にして体脂肪率は驚異の1桁である。
とにかく、この組田のフォーミュラ愛こそが、B-Maxレーシングの大きな原動力であることは間違いない。
さて、組田が何者かはここで一区切りにして、いよいよ次回はB-Maxレーシングの誕生に迫っていこう。