苦しいレースを走り抜き、17位で完走
San-Ei Gen with B-Max(チーム代表 宮田雅史)は、8月24~25日、モビリティリゾートもてぎで行われた、全日本スーパーフォーミュラ選手権第5戦に参戦し、木村偉織選手はレースペースが上がらず苦しいレースを強いられましたが、17位で完走を果たしました。
富士大会から1か月のインターバルを経て、シリーズは例年猛暑となるもてぎ大会を迎えました。木村選手にとってはスーパーフォーミュラ初走行となるサーキットであり、事前の予報では雨の確率が高かったため、さまざまな不確定要素を抱えてのサーキット入りとなりました。
■予選(8月24日(土)午後2時45分〜3時27分)
北関東には雨雲が多く停滞していたものの、サーキットには雲の切れ間から日差しが照りつける蒸し暑い天候となりました。朝のフリー走行を11位で終え、Q1通過の期待を持って予選に臨みました。
Q1 Bグループに出走した木村選手は、ユーズドタイヤで感触を確かめた後、ニュータイヤに履き替え、ゆっくりとしたペースで2周のウォームアップからアタックに入りました。しかし、コース後半部分でほんの僅かライバルに後れをとり10台中7位。目標としていたQ2進出に0.167秒届きませんでした。
ドライバー | セッション | タイム/順位 | ||
50号車 | 木村 偉織 | 予選 | Q1(順位) | 1分33秒064( 7/10) |
Q2(順位) | – | |||
総合順位 | 14位 |
- 天候:晴れ、コース:ドライ、気温:35度、路面温度:45度
■決勝(8月25日(日)午後2時40分~37周)
14番グリッドから好スタートを決めた木村選手は、1周目を11位で通過。その後はポジションをキープしたまま1分36〜37秒台のペースで周回を重ねました。11周目、チームはさらなるポジションアップを狙って早めのタイヤ交換を行い、素早い作業で木村選手をコースに送り出しました。
木村選手は、全車がピットインを終えた23周目には13位を走行していましたが、この頃からタイヤのグリップが落ち始め、レース後半は防戦一方の展開となってしまいました。終盤は苦しい走りで徐々にポジションダウンしてしまい、17位でチェッカーを受けました。
次の大会は、10月12〜13日に富士スピードウェイにおいて2レース制で行われます。すでに経験済みのコースですので、ポイント獲得できるよう準備を整えて臨みます。
ドライバー | セッション | タイム/順位 | Point(累計) | ||
50号車 | 木村 偉織 | 決勝 | 順位 | 17位 | 0( 1) |
ベストタイム | 1分35秒958(18/21) |
- 天候:晴れ、コース:ドライ、気温:32度、路面温度:37度
■チーム監督 本山 哲コメント
木村選手にとってSFでは初のもてぎということもあり、予選ではあと少し攻めきれませんでした。決勝に関してはチームとして良い状態のクルマを準備できずに、ドライバーに苦しいレースをさせてしまいました。
チームとして色々見直し、準備を整えて次の富士大会に臨みたいと思います。
■チーフエンジニア 宮田雅史コメント
レースペースが良くなかったですね。スタートから序盤はペースも悪くなかったので、早めのピット作業でポジションアップを目指しましたが、狙い通りにはいかず、終盤はリアタイヤのグリップを失ってポジションを落とす結果になってしまいました。
やはり、まずは予選ですね。スタート位置が前にいかないと、作戦の幅も限られてしまいますので、チームもドライバーももう一段レベルアップする必要があります。富士は今年のテストやレースのデータがありますので、しっかり分析して臨みたいと思います。
■ドライバー 木村偉織選手コメント
スタートは研究してきたこともあって、ポイントを狙える位置までポジションを上げることができました。ただ、中盤以降のレースペースに関しては、見直さなければいけない点が多くありました。
ドライバーとして現状でのベストは尽くせたと思いますが、結果に関してはしっかり受け止め、どうすれば良いリザルトを残せるかを、チーム全員で考えなければいけないと感じています。今回の結果を、富士、鈴鹿に向けて状況を好転させるためのきっかけにしたいと思います。